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新紙幣がタンス預金のあぶり出しと言われるのはなぜ?旧紙幣はいつまで使える?

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2019年に発表されていた新紙幣の発行が、2024年7月3日から始まります。新紙幣にすることによって、なんとか偽札を作ろうとシステムを解析するものを阻止する働きがあります。

これが表向きにされている新紙幣発行の理由です。本当にそれだけでしょうか。なぜか50兆円ともいわれるタンス預金のあぶり出しも兼ねているという話しもあります。

新紙幣製造による日本の偽造紙幣に対する防犯システムは世界でもトップクラスの技術です。今までも、だいたい20年ごとに旧紙幣からのデザインの変更や、偽札防止のためのシステム変更などが行われてきましたが、すっかり新しいデザインと人物に入れ替わるのは、1984年以来です。(2004年は1000円札と5000円札のみ人物の変更で1万円札の福沢諭吉は色などの変更でした)

偽札対策としての新紙幣はタンス預金のあぶり出しにも効果をもつのか、旧紙幣はいつまで使えるのかまとめてみました。

目次
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新紙幣がタンス預金のあぶり出しと言われるのはなぜ?

新紙幣がタンス預金のあぶり出しではないかと言われるのは、キャッシュレス推進と個人資産の把握に関係があります。

キャッシュレスを推進しているのに新紙幣を発行するのは、矛盾しているように感じますが、個人のお金の動きを知るのに便利なキャッシュレス決済のじゃまになるのがタンス預金なのです。

タンス預金をする人の多くには銀行にお金を預けても増えないし、なによりもデータで情報が残るので、国に自分の資産を知られるのがいやだという理由があります。そんなタンス預金者に対して新紙幣を発行すれば、旧紙幣のタンス預金をどうにか新紙幣に替えなければならない状況が作り出され、あぶり出すことができます。

タンス預金が数十万円なら少しずつ新紙幣へと交換すればよいですが、何千万円単位のタンス預金だとそうはいきません。大金を銀行に入金すると個人が特定され情報が残り、国に管理されやすくなってしまいます。

新紙幣になることでタンス預金をあぶり出し、その現金が使われたり投資されたりすることによって、国は個人の資産がどれだけあるか知ることができます。税金をかけることもでき、経済が回ることで得るお金もあるので、それによって得たお金で国の借金を返済することも考えているかもしれません。

またタンス預金は国に知られていないお金なので、税金がかけづらく脱税に利用されたり、表に出せない後ろ暗いお金を洗浄する、マネーロンダリングに利用されたりする可能性があるので、なおさらあぶり出しに力が入ることになります。

旧紙幣はいつまで使える?

新紙幣が発行されても、旧紙幣は使えます。

基本的にお金として作られた紙幣は、法律でなにか特殊な取り決めがない限りはいつまでもその金額の価値があり、使用可能です。しばらくは、新紙幣と旧紙幣の両方がお財布の中に収まることになります。

それだけではなく、2024年1月現在発行が終了している紙幣が18種類ありますが、それらの紙幣も使えます。現在使用している4種類の紙幣と合わせると22種類の紙幣が使えるということです。

明治時代に発行された1円札や昭和時代に発行された500円札も使えるということにはなりますが、そうはいっても現実問題、コンビニで1円札を自動支払機に入れたら故障の原因になってしまうでしょう。使う場所が選ばれるということになるので、銀行へ持って行くと等価の現在のお金と交換してくれますよ。

しかし、過去に一度だけ新紙幣に切り替えて旧紙幣が一切使えなくなった「預金封鎖」がありました。預金封鎖とは文字通り、銀行に預けてある預金が封鎖され引き出すことも入金することもできなくなることで、自分達の預金のこれからの行方もわからなくなる、とても困った事態のことをさします。新紙幣切り替え前のこの時期に預金封鎖が起こるのではないかという心配の声が一部であがっています。

なぜそのようなウワサが一部であるのかというと、預金封鎖が行われた1946年、第二次世界大戦後のインフレ状態と現在の日本の状態が似ているのではないかと憶測する声があるからです。

当時は敗戦の混乱のなか、物価があがりつづけ、円の価値がさがり経済が不安定でした。それに対して国が行ったのが預金封鎖で個人資産を完全に把握し、一度だけですが財産の金額に応じて25%から90%の資産税を課し、新紙幣を発行して旧紙幣の使用を禁止にしたのです。

確かに、物価の上昇、バブル時代以来の円高状態、キャッシュレス化推進による個人資産の把握推進、資産税の検討など似た状態であることは確かなようですが、敗戦後の混乱とは規模が違うので、すぐに旧紙幣が使えなくなるような、預金封鎖が起こるとは考えにくいです。

まとめ

旧紙幣から新紙幣へ変わると、しばらくは戸惑うことが多くなるでしょう。20年も同じ紙幣を使用してきたのですから、新紙幣のデザインに慣れなかったり誰がいくらのお札だったっけ?など分からなくなったりする瞬間があるかもしれません。

それでも新しいお札が手元にくると気持ちも新しくなるものです。新紙幣を初めて経験する人も何回目かの人も、タンス預金がある人もない人も、せっかくのこの経験を楽しんでみましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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